白内障手術合併症
白内障手術で起こりうる術中の合併症と術後の合併症について解説します。
術中合併症
後嚢破損
後嚢破損(こうのうはそん)は、水晶体後嚢を超音波乳化吸引時に誤吸引し、後嚢を引き裂くことで生じます。
後嚢破損の対処法について
核落下
水晶体後嚢破損後に水晶体核が硝子体内に落下する状態をいいます。
核落下への対処法について
虹彩脱出
虹彩脱出(こうさいだっしゅつ)とは、不完全な切開創、浅前房(閉塞隅角緑内障など)、弛緩した虹彩(IFIS)、落屑症候群、糖尿病などで、切開創から虹彩が脱出する状態をいいます。
虹彩脱出への対処法について
infusion misdirection syndrome(IMS)
白内障術中に目の中に潅流させる潅流液が硝子体腔に回ってしまい、水晶体が虹彩を押し上げるようになり、前房が浅くなってしまう状態をいいます。
IMS対処法について
創口熱傷
創口熱傷(そうこうねっしょう)とは、硬い核の白内障の場合に、超音波出力の増加や超音波時間の延長に伴って創口の熱量が高まることで、熱傷が生じ、創口が変形することをいいます。結果、切開創の閉鎖不全が生じてしまいます。
創口熱傷への対処法について
術後合併症
術後眼内炎
術後の眼内細菌感染で生じます。発生頻度は0.5%(2000例に1例)。
白内障術後眼内炎はほとんどが術後1週間以内(術後2~3日がピーク)に発症します。しかし、22%が術後1ヵ月以上の晩期発症です。晩期発症は、術後2~10か月の発症まで報告があります。
術後眼内炎への対処法について
後発白内障
眼内レンズの後面に接する後嚢に混濁が生じることによって、あたかも白内障のように視力低下を自覚する状態をいいます。術後5年で約20%の症例に発症します。
後発白内障対処法について
眼圧上昇
術後に眼内圧が上昇することをいいます。緑内障眼、後嚢破損例、その他術後炎症、粘弾性物質の残存、ステロイドレスポンダーなどがいろいろな原因が存在します。
眼圧上昇への対処法について
屈折誤差
術前に予定していた屈折値(遠視や近視の度数)が、術後に誤差を生じる状態をいいます。
最新の光学式眼軸測定装置であっても約5%には誤差が生じると言われています。
屈折誤差の対処法について
眼内レンズ偏位
白内障手術後に挿入した眼内レンズの位置がずれてしまう状態をいいます。原因は後嚢破損やチン氏帯断裂などの術中トラブルによるものと、術後の前嚢収縮に伴うものや外傷などがあります。
眼内レンズ偏位への対処法について
黄斑浮腫
手術後2-4週目に黄斑の水膨れが生じ、視力低下を生じさせます。手術による機械的損傷が網膜血管の透過性を亢進させ、黄斑浮腫の発症につながります。
黄斑浮腫対処法について
前嚢収縮
前嚢収縮(ぜんのうしゅうしゅく)とは、前嚢切開による前嚢切開窓が、術後3ヵ月くらいまでに強く収縮したものをいいます。
前嚢収縮への対処法について
角膜内皮障害
角膜内皮細胞障害は、術前から存在するものや、術中、術後に障害されるものまであります。
角膜内皮障害の対処法について
水泡性角膜症
術前から術後にかけて角膜内皮障害が存在する症例で、手術侵襲が原因で生じるものです。
水泡性角膜症への対処法について
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