医療コラム「スマートフォンと目の疲れ~現代人の『眼精疲労』を考える~」
スマートフォンやパソコンが手放せない時代になりました。通勤電車でメールをチェックし、仕事中はモニターを見つめ、帰宅後も動画やSNSを楽しむ。便利さの代償として、「目が重い」「ピントが合いにくい」「肩や頭が痛い」といったご相談が年々増えています。これらは「眼精疲労」の典型的な症状です。
近くを見続けると、目の中でピント調節を行う「毛様体筋」という筋肉が緊張し続けます。筋肉は使いすぎれば疲労します。腕や足と同じことが、目の中でも起きているのです。特にスマートフォンは画面が小さく、目との距離も近いため、負担が大きくなりがちです。
対策の基本は「20-20-20ルール」です。20分作業したら、20フィート(約6メートル)先を、20秒間見る。遠くを見ることで毛様体筋がリラックスし、疲労の蓄積を防げます。また、画面の明るさを周囲の環境に合わせて調整することも効果的です。目の疲れが慢性化する前に、日々の小さな習慣で予防していきましょう。

