診察室の窓から見える木々もすっかり葉を落とし、乾いた冷たい風が吹く季節になりました。この時期、外来で「目がゴロゴロする」「乾いてしょうがない」というご相談が増えてきます。エアコンによる室内の乾燥は、私たちの目の表面を守る涙を蒸発させやすくするのです。
先日、書類に集中しているスタッフが、ふと「あ、瞬きしてなかった」とつぶやったのが耳に入りました。何気ない一言ですが、実はとても重要な気づきでした。作業に集中すると、まばたきの回数は無意識に減少します。まばたきは、目に新しい涙を送り込み、潤いを保つための最も基本的な動作。それが減れば、目は当然乾いて疲れます。
この「気づき」を皆様ともシェアしたいと思います。パソコンやスマートフォンをご使用の際は、時々画面から視線を外し、遠くを見て、意識的にまばたきを数回してみてください。ほんの数秒の習慣が、目の乾燥と疲労を和らげる第一歩になります。身近なことから、目のケアを始めてみませんか。

